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毎年、ちょうど良い季節の秋がなくなってきてますよね~。

夏から冬みたいで気温の変化に着いて行けず、風邪が流行っていますね。

さて今日のお題は「前フリ」という話。

このコラムも季節の話題やらなんやらと前フリをしてから

徐々に本題に入っていくわけです。(今回はわざとらしいけど)

昨今はお笑いがすっかりテレビやネットいたるところで文化となって

定着していっていますが、別にお笑いに限らず「前フリ」って

コミュニケーションにおいて大事だなぁと。

よく日常会話でも、会ってすぐ言いたいことを言うわけではなくて

「今日は寒いね」とか「最近忙しい?」とか、どーでもいいような

ことを言って間合いを取っていくわけです。

そこで相手のコンディションやテンションを確かめてどれくらいの

感じで話したら、ちょうど円滑に会話できるかを計っているはず。

芸人さんなんかは、ネタを始める前にちょっと話をして今日のお客さんの

笑いの沸点を計っているそうです。

クラッシックのコンサートでも曲が始まる前にチューニングをしたり

してますが、それなんかもちょっと音の感じを計っているだろうし、

大事な話をする前に「えっへん」なんて咳払いをするのも同じでしょうか。

きりが無いほど出てきますが、デッサンでもこのウォーミングアップが

大事なんです。(長い前フリからやっとデッサンの話)

デッサンを描き始める時、当然緊張するわけです。

だから、なんとなくすぐぎゅうーっと描き始めないで

紙を触ったり、鉛筆を削ったり、練りゴムをいじったりして

徐々に画面(絵)と呼吸を合わせていくのです。

デッサンも自分と画面(絵)とのコミュニケーションですから

「最近どう?」くらいのテンションで描き始めることが大事。

このことを絵の世界では「アタリをつける」って言ったりします。

そういうことがなんだか人間らしいような気がしてパソコンじゃ

出来ない風合いを生んでくれるじゃないかなぁと私は思っています。

教室でもこの前フリ部分の重要性を詳しく解説しています。

お笑い好きな方も是非、デッサンを描いてみてはいかがでしょう?

いろんな発見があるかもしれませんよ~。

そんな方は是非こちら↓(これが本題)





# by ekodaohashiya | 2019-11-11 10:59 | 絵のはなし 

地味に続けてきたこのコラムも、今回で50回目となりました。

100回を目標に今後とも続けて、書籍化されないものか?なぁと

思っているのですが、誰か出版関係の方がいたらお願いします。

では、本日のコラムは「スポーツと絵画」というお話。

昨日のラグビーワールドカップは敗れてしまいましたが大変感動を

巻き起こしましたね~。

度々、お話していますが、スポーツと絵はなかなか似ているところが

多くて、スポーツ経験者(部活動など)だと飲み込みが早かったり

するものです。

例えば、基礎が大事であるとか、視野を広くして全体の中の部分を見ること

だったり、力んでしまうと良いパフォーマンスが出せなかったり・・・と

挙げたらきりが無いほど、共通点が多いのです。

もちろん、スポーツに限らず、音楽や料理、ファッション等

勉強系とは少し違うタイプの表現・作る系の経験がある人は

上達も早いと言うわけです。

デッサンを練習していって、「あぁ、これは○○の△△と同じようなコツなんだな」

って思えたりすると、脳内の新しいシナプスが連携して多面的な考えや技術が

使えるようにアップデートされていきます。

科学的なことは私にはわかりませんが、そういった体験をしたときには

必ず、何かこう、どう言ったらよいでしょうか、、なんだか

「幸せな気分」

が訪れます。(大げさに言うと)

知恵がついたなという実感もあるでしょうし、大人になったぞと

思えるかも知れません。

スポーツと絵の違いは、なんでしょうか?

絵の場合は、身体がある程度健康であれば、描くことができますが

スポーツだと、もって生まれた身体の性能(身長や体格など)に

とても左右されてしまいますし、若いうちは良いですが

ひざが痛くなったりしたらもう出来なくなってしまったなんてことも

あるでしょう。

絵は皆に平等に才能を開花させる懐の深さがあります。

誰でも、経験を積めば、友人から「いいね!」をもらえるくらいには

すぐになります。(もちろん好きじゃないと描けないですが)

前回のコラムの通り、絵画の世界はあまりにも懐が深いので、やってもやっても

次々と難題が押し寄せてきて、全然自分で満足した絵は描けません。

なので、老眼と戦いながらもずぅ~~っっと続けられるという

楽しさがあります。

大人の嗜みとして、デッサンを描いてますって

なんだか、かっこよくないですか?

あぁ、もうほらデッサン描いてみたくなっちゃったでしょう?(催眠術)

気持ちが変わらないうちに是非こちら↓


(こんなコラム書籍化は無理だな・・)














# by ekodaohashiya | 2019-10-21 11:05 | 絵のはなし 

台風が過ぎて、一気に秋がやって来ましたね。

さて、今回のコラムは「権威を必要としない自信をつける」

という内容でお話したいと思います。

世界の国々と比較すると、何故かわかりませんが日本人と言うのは

やけに自分に自信がないなぁと感じます。

絵の世界でもそれが如実に現れてきます。

わかりやすい例で「○○賞」とかあるじゃないですかぁ、

そういうのが好きですよね。

一番の賞つまり誇れるものは「内閣総理大臣賞」という

権威×権威みたいなものが大好きな人が多いのです。

もちろん、コンクールなどに応募したりすることでヤル気を出したり

そこで出来た仲間とのコミュニティーを構築することは素晴らしいことですが

なにか、冠を必死に求めてしまうのは、絵の本質から遠ざかってしまうような

気がします。

私の教室はコンクールに応募することも無いですし、展覧会さえ今では

していないという、絵画教室としてかなり異端な教室です。

基本理念として、「自分で自分の絵を褒めれるか?」ということを

一番大切にしています。

賞をとったから良いとか、誰かに褒められたから良いというのも

大事なことですが、別に専門家を目指すわけでもない人、いや

専門家を目指す人なら、なおさら自分で良いと思えることが一番

大事なのではないかと思います。

もちろん、そこには独りよがりになったら、最もかっこ悪くなる

という大きな落とし穴があります。

なので、教室では私が皆さんをチクチクとつっついてがっくりさせます(笑)

絵はいつまでたっても自分で良いなんて思えないものですが(がっくり、、)

自分で良いと思える方向を目指すことが絵の本質なのではないかなぁと

偉そうに私は思うのです。

権威はあっても無くてもどっちでも良い。

自分の絵に自信が無くても、絵を描いている自分の姿に自信を持って

もらいたいなぁ、なんて事を最近良く考えています。

今回は私の主張になってしまいましたが、こんな先生で良ければ

是非、こちら↓











# by ekodaohashiya | 2019-10-14 12:04 | 絵のはなし 

やっと、暑い夏も終わり、これからはデッサンを描くには集中しやすい季節

となってきましたね~。

では今日のお題は「自分の感覚は当てにならない」です。

デッサンを描き始めるとまずはこのことにすぐ気がつくでしょう。

デッサンが簡単では無いのは、自分ではこれで形を捉えていると

いう気になってはいても、実際はぜんぜんトンチンカンなことを

してしまうものです。

ちょっといろいろ器用な人なら、なんとなくデッサンも出来そうだと

思いがちですが、びっくりするほど上手く描けないものです。

ラジオなんかの周波数みたいなもので、自分が見ている見方と

実際の「モノ」を合わせていかないと上手くいかない。

逆にしっかりあわせることが出来るようになってくると

つかめそうな、リアリティで描き出すことができるようになっていきます。

絵は個人的な世界なので、もろに素の自分が出ます。

そして皆さん、自分の感覚や世界の見方に自信満々なのです。

デッサンをすると、その自信がすっかり打ち砕かれて、なんだったんだ、、

となるわけです。

デッサンを描いて、目からうろこが落ちました的に面白がってくれる方

こんなことは俺の人生にあってはならんと絶対に認めたくない方

に分かれます。

物の見方や価値観をひっくり返してしまう力がデッサンにはあります。

だから、何か得をしたりするわけではないのですが、デッサンや絵を

描きたくなるのかもしれませんね~。

自分に自信がある方、ちょっとひっくり返してみませんか?

自信が無いという方は、もしかしてデッサンの才能が開きやすいかも

知れませんよ!

どちらの方も、是非こちら↓






# by ekodaohashiya | 2019-09-23 10:29 | 絵のはなし 

さて、47回目行ってみましょう!

今日のテーマは「集中力」です。

突然ですが、質問です。

Q、あなたは気分屋ですか?

そう聞かれたら、いやまぁどうだろ?気分屋というほどでもないかな

って思う人がほとんどだと思います。

勿論、普段の暮らしの中ではそうだと思うのですが

デッサンの中では、誰に気を使わなくても良い個人的な世界なので

地が出ます。

言葉を替えると、子どもみたいに気分屋になります。

小さな子どもは、なにかちょっとでも気分を乱したり、怖くなったりすると

とすぐに、いや嫌になっちゃうじゃないですか。

そんな感じがデッサンを描いている時の状態です。

デッサンでは最初から最後までずーーーっつと良い気分で描かないと

集中が切れてしまいます。

少しでも、あれ?ダメかも?とよぎった時点でその絵は終了、お疲れ様です。

スポーツをやってきた方ならお分かりでしょう。

残り時間が少なくなって、得点差からもう逆転できそうに無いなって

思った時点で試合終了なんです。(漫画スラムダンクでもありましたね)

デッサンは誰かと戦っているわけではありませんが、いいぞ!いいぞ!って

ずーーーっと思って描かないといい絵が描けないのです。

前回のコラムにもあったように絵は記録装置です。

途中で集中が切れたことも全て記録されてしまいます。

だからいい絵は、いいぞ!いいぞ!っていい気分で描かれているので

他者から見ても気分がいいということです。

集中力とは我慢するという意味もありますが、気分を害さない状態を

キープできる力のことだと私は思っています。

なので、当教室では皆さんがいい気分で描けるように

そりゃもう厳しく教えるわけです(笑)。

あれ、大丈夫かな?まあ気分屋の方もそうでないという方も

デッサンを子どもみたいな気分で描いてみませんか?(うまいオチ)

気になった方は是非こちら↓














# by ekodaohashiya | 2019-09-02 10:56 | 絵のはなし