2019年 08月 19日
デッサンについてのコラム その46
残暑も厳しくなりそうな今日この頃。
さて今回のテーマは「絵は記録装置」
ということでお話したいと思います。
あまり絵を描いたことがない方にはピンと来ないかもしれません。
絵は思ったこと、考えたこと、集中感、焦りや心地よさなど
挙げだしたらきりがないのですが、そういったものが最初から最後まで
全て絵に記録されていきます。
なので、間違えたから消してしまえば良いと思っても間違えたり
気に入らなくなった→消したと言うことが良い悪いは抜きにして
記録されるということです。
鑑賞者の側はその記録を見ているということ。
昔、絵の先生に「何も描いていない白い紙がもっとも美しいんだよ。」
と言われたことがあります。
当時は何を言っているのかわかりませんでしたが、描くと色々な
格好悪いことも含めて全てが記録されていくので、気をつけなよ
という意味だったのでは?と今に思います。
ただ、絵は描かなくては絵にならないのですが、、。
絵は誤魔化しの一切通じない純粋な世界です。
そういうことが本当にわかってきたとき、絵を描くのが怖くなります。
紙やキャンバスを大切に扱うようになり、丁寧に描くようにきっと
変わっていくでしょう。
絵は恐ろしい、あなたの全人格を丸裸にしてしまう装置です。
それだけにもし素晴らしい絵を描けたら、皆から賞賛されるわけです。
なにしろ誤魔化しが利かないですからね~。
さあ、こんなことを知ってしまったあなた!
描いてみたくなりました?これじゃぁならないかなぁ、、宣伝失敗?
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2019年 07月 29日
デッサンについてのコラム その45
梅雨明け?感がやっと出て来ましたね。
暑い夏の始まりです。
今回のテーマは「絵は競争する為に描くわけでは無い」
といった切り口でお話してみようと思います。
初めてデッサンを描いた時を思い出してみてください。
上手くぜんぜん行かないのですが、すべてが新鮮で楽しかったことでしょう。
そのうち、ちょっと描ける様になってくると、段々と欲が出てきて
もっともっと、と言う風にやる気が上がっていきます。
上手な人のデッサンを見て、あんな風に描けたらいいなぁという願望が
どんどん湧いてきます。
「競争意欲」というものは人間の本能的なバイタルだと私は思います。
「向上心」というと聞こえが良いのですが、、、。
「競争するつもりなんてありません」と口では言っても絵では嘘をつけません。
ややこしい話ですが、まとめると結局競争意識はあっていいし誰もが持っている
本能であるということ。
でも、それがいつしか目的となってしまって自分の方が上手でありたいと
なってしまっては、何の為に描いているのか当初の純真さからは程遠い
ものになってしまいます。
なかなかデッサンの世界は厳しいですね~。
自分のデッサン、自分にしか描けないデッサンを他の優れた人と
比べながら探してゆく、長い長い旅です。(詩的表現してみた)
「あなた競争心が強いわね~」と言われずに
「あなた向上心があっていいわね~」と言われたいところですね。
デッサンという内面への旅へ出たい方はご案内いたします。
↑こんなことを言うと、生徒さんが来なくなりそうな不安がありますが
新入生も沢山来ているので、調子に乗って書いています。
(もしや、ブログは読んでない??)
まあまあ、とにかくデッサンやってみたいという方は是非!こちら↓
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2019年 07月 15日
デッサンについてのコラム その44
最近始めた、ツイッターに熱をあげてしまってコラムが後回しに
なってしまいましたがお久し振りにという事で44回目!
お題は「画面の上に物(画材)を置かない」です。
本格的な人はイーゼルを使って描いていると思うので、物は置けないのですが
自宅で独学でちょっと描いてますっていう方は是非気をつけておきたいことですが
画面(紙)の上には道具(画材)は置かない癖をつけましょう。
理由としては色々あるのですが、まず神経質に聞こえてしまうかもしれませんが
道具で紙を汚したり、傷をつけてしまう恐れがあるのでそれを避ける為です。
紙を折って中心を出したりするのも良くありません。
まあこれはちょっと厳しいお話ですが、、。
特に良くない理由として、余白を隠してしまうので視野が狭くなってしまいます。
デッサンでは紙全体のバランスを常に捉え続けながら描いていきます。
部分で描いてつなげていくのはまだ初心者といえます。
物を置かないと言いましたが、例えば手や、今描いている鉛筆も画面全体を見ることを
邪魔してしまいます。
とはいえ、描く時は見えなくなってしまいますよね~
だから、少し描いたら手を休めて全体を見ることで良いデッサンが描けます。
短い鉛筆を使うと手で画面を隠してしまうので、特に形が不安定な描きだし時には
使わないほうが良いでしょう。
なんだか、めんどくせって思ってしまいましたかね?
デッサンでは理屈云々よりこうして物理的なことや身体運用的なことが
大切になってくるのです。
なんてこと無い細かなことですが、描く上で非常に大事なことです。
今回こそデッサンにすぐ役に立つことを書こうと思ったのに
また理解しづらい抽象的な内容になってしまいましたが、
地味に読んでいただいている方には感謝でいっぱいです。
あっそうそう、教室では画面の上に物を置いても怒ったりしませんので
ご安心くださいませ。(優しくどかします)
では、ご縁があれば是非こちらへ↓
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2019年 06月 17日
デッサンについてのコラム その43
地味に続けているこのコラム、さて今回は
「一晩寝ると、上手くなる」です。
これはスポーツや音楽などでも同じ体験をした方も
多いのではないでしょうか?
意識は1つのことしか出来ません。
新しく能力を身につけようと今まで出来なかったことに対し
意識的にがんばって取り組みます。
絵でも音楽でもスポーツでも色んな要素を同時に操ることが
できないと厚みのある表現にはならないわけです。
つまり考えなくても、身体が勝手に動いている状態が望ましい
ということ。
無意識で絵を描ける分が上達したといえます。
意識づけをして訓練した要素は眠っている間に
無意識の方へダウンロードされます。
なので、意識(知識的記憶)は「えーーっと昨日何やってたんだっけ?」
と半ば忘れてしまいます。
でも無意識(体験的記憶)は覚えているので絵を描き始めると
「そうそうこんな感じで描いてたなぁ」と描きながら思いだすという
ことになります。
しつこく技法書を否定してしまいますが、知識を詰め込もうとしても
体験が伴っていないので、今日マスターした気になっても
明日には忘れてしまいます。
技法書を読んだだけでは、全く上達しないというわけが
お分かりいただけるでしょうか?
1枚描いて、何も考えず寝る
が上達の秘訣です。
無意識(身体)の能力を溜めていけばきっと
いいデッサンが描けるようになるでしょう!
ちなみに「才能が無い」とか「わからない」などの
セリフは意識が言っていますので全く意味がありません。
無意識の声を聴けるようになりたいものです。
そんな無限の能力を出したいあなたは是非こちら↓
※昨日からツイッターを始めました!
大橋デッサン研究所で探してみてください~。
2019年 06月 03日
デッサンについてのコラム その42
デッサンについて、あれこれ気ままに語っているコラム。
久し振りとなりましたが、再開です!
今回のお題は「描き始めの1分で絵の出来が決まってしまう」です。
絵を長年描いてきた方たちなら、「そうだよね~わかる、わかる」と
同感して頂けるかと思いますが、初心者の方は「えっそうなの?」と
言った感じでしょうか?
デッサンは出だしがもっとも重要だと私は思っています。
モチーフ(描く対象)を置いて、真っ白い紙を前に、
いざっ!!
ってなるわけです。
描きはじめるときのことを思い出してみてください。
どうです?緊張しますよね?
デッサンのスタートは何にも取っ掛かりが無くって
ホワイトアウト状態なので怖いのです。
緊張でガチガチの線を引いてスタートしてしまうと
そこから、改善して立て直していくのは不可能ではないのですが
至難の業となります。
10秒でほぼ、失敗が確定します。
よーいドンで、デッサンの場合は決まったレーンがあるわけではないので
どっちの方角がゴールなのか探っていくことが必要です。
ほとんどの初心者の方は、よーいドンでゴールと真逆の落とし穴に
1分くらいではまってしまいます。
そして悲しいことに、その持てる能力を全然使っていない状態で
こう言うのです。
「私って、絵の才能が無いから、、」
これは明らかに間違った捉えです。
教室では絵のスタートが肝心だということを何度も詳しく
説明していますが、全然才能が無いと勝手に思い込んでいた
方も説明を受けて実際描いて見ればなんてことはない簡単な
ことでするすると実力が出てきます。
能力はすでにみなさん持っているんです。
ただ出せていないだけということ。
独学ではかなりのモチベーションが必要になりますので
自分が天才だなという確信が無いようなら、デッサン教室に
行って習ってみると、経験豊富な先生がきっとあなたの能力を
引き出してくれることでしょう。
もう一度言いますが、
「才能無いなんて言うのは100年早い!」
あれっさっきとセリフが違う(笑)
まあ、お近くの方は是非、大橋デッサン研究所へどうぞ~
名前は硬いですが内容は優しいです。(自分で言うのは怪しい?)
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