2017年 11月 20日
デッサンについてのコラム その7
いつも抽象的な話が多いような気がしたので
今回は少し具体的なデッサンの要素について。
では、また図解してみます。
デッサンで物を捉えていく上で、重要な要素があります。
まず何と言っても「形」が最も重要な要素です。
これで、デッサンの出来が9割決まります。
もちろん、形を正確に捉えてから次にいかなくても、描く事は可能ですが
初心者のうちは、先にしっかり輪郭線を使って形を捉える練習をした方が
良いと私は思います。
下手な人ほど、形を良くする前に図のように色の説明や陰を描こうと
してしまいます。
これは、早く結果を見たいという衝動から来るものなので
よーーーく気持ちはわかるのですが、、。
優先順位があります。
形(輪郭及び構造)⇒空間(前後関係)⇒明暗(光と影)⇒質感(表情)
⇒重さ(重力)⇒色(固有色・表面)
まあこれは、私が考えるセオリーなので、こっちの方が重要だって
思う方もいるとは思いますが、上手に描けないなぁ~と悩んでる人は
この順番や要素を考えてみても良いかもしれません。
以前の記事でりんごの話をしましたが、りんごは基本を
学ぶ上で都合の良いモチーフです。
何故かと言うと、りんごの色は上のほうが赤くて、下の方が少し黄色い
色をしています。
なので先ほど解説したように、色を重視して描いてしまうと明暗や空間が
自動的にめちゃくちゃになってしまい、よっぽど基本がわかっていないと
上手に描けません。
上手に描ける人なら、図解した要素をしっかり積み上げて描いていきます。
もちろん、理屈は全然意識せずに、なんとなく描けてしまうという
天然な天才肌の人もなかにはいますが、私のような凡人はこんなことを
考えて描いています。
今回のお話は、構図・立体感・情熱などの要素は話がややこしく
なるため省いた形で解説してみました。
ちょっと難しかったかな?
教室では、実際のデッサンと照らし合わせ
誰でもわかるように授業をしていますからご安心を!
では、また!
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